2024年8月1日、パリ五輪は、ボクシング女子66キロ級2回戦が行われました。
アルジェリアのイマネ・ケリフ選手とイタリアのアンジェラ・カリニ選手の対戦で、開始46秒で
アンジェラ・カリニ選手が棄権するという形でイマネ・ケリフ選手が勝利しました。
イマネ・ケリフ選手は国際ボクシング協会(IBA)主催の2023年の世界選手権でDNA検査を実施した際、
性別適格性検査に合格しなかったため、出場権を剥奪されています。
IOCの規則についてもいろいろな意見が飛び交っています。
センシティブな問題ですが、今回の性別騒動について海外の反応もふくめてまとめていきたいと思います。
46秒棄権のイマネ・ケリフ戦について日本の反応は?
差別とかじゃなく、そこは染色体の性別で区別するべき。ケガをする危険があるし、男性が女性として出場することがまかり通るなら、女性の権利が奪われる。 公平に安全にスポーツをするために区別するべきだ。
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SNSに試合映像が流れてきますが、まず体格の差があり過ぎて 怖くて試合を観ることすらできませんでした。 生物学的女性が生物学的男性に殴られる映像なんて、本当に恐ろしすぎて正視にたえない。 社会的に弱者とされる人が、そのことを理由に、物理的に圧倒的な強者となる権利を謳歌する舞台とは、一体何なんでしょう。 体格差による不平等を解消するために重量に基づく階級が設けられたのであれば、新たに「トランスジェンダー級」も設けるべき。 はらわた煮えくりかえってます。
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トランスジェンダーと誤解してる人もいるが 性分化疾患です 性分化疾患は 染色体で判断ってかなり難しい問題です。 SRY領域が有れば男性になるが X染色体にSRY領域が含まれてXX男性も居ますし Y染色体にSRY領域が無く(SRY欠損)XY女性も居ます 染色体で決めたらXX男性が圧倒的に有利 他にもモザイクで複数の遺伝子を持ちXX,XYと両方持つ方もいます。 結構複雑なのでこうしたら良いと簡単に言える問題では無いと私は思います。
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46秒棄権のイマネ・ケリフ戦について海外の反応は?
イマネ・ケリフ選手のInstagram(インスタグラム)に寄せられた海外の人のコメントです。
批判的なコメントとともに、アンジェラ・カリニ選手の出身国イタリアからのコメントが多数寄せられています。
X(旧Twitter)では厳しい意見もあります。
今日、アンジェラ・カリーニは、男性ボクサーのイマネ・ケリフによってオリンピックの夢を打ち砕かれました。 彼が彼女の鼻を折ったと疑われています。 これを静かに見過ごしないでください。男性がスポーツのために女性を殴ることは許されるべきではありません。 女性のスポーツを救う。
世界の前で女性を殴る男。試合は45秒続いたが、彼女は鼻の骨折の疑いで放棄した。 ワールドは、隣人が妻を殴っているのを聞いて、何も助けない男のように振る舞っています。
イマネ・ケリフの性別騒動とは?
イマネ・ケリフ選手の性別騒動とはどういうことでしょうか?
本人も周囲も気付かずに女性として生きてきたイマネ・ケリフ選手と、国際試合で検査するにあたり
国際ボクシング協会は男性とみなしました。
しかし国際オリンピック委員会は女性として出場させています。
そこで大きな波紋となって騒動になっています。
イマネ・ケリフの性別は?
イマネ・ケリフ選手は女性として生まれ、性同一性障害でもなく、性転換手術なども受けていません。
パリオリンピックでは、「性別判定の基準は12歳時点での性器での男女判定」と規定されています。
よって、イマネ・ケリフ選手は女性としてパリオリンピックに出場できています。
ただし、下記に記載していきますが、実際は男性かもしれない、という疑惑が持ち上がっています。
イマネ・ケリフの性分化疾患とは?
性分化疾患、性分化の過程で、染色体、性腺、内性器や外性器が多くの人とは異なる型をとる疾患群です。性分化疾患の原因は一つではなく、たくさんの原因があります。 性分化疾患には、性別違和などの心の性の違いは含まれません。ただし、性分化疾患の人の一部は性別違和を持つことがあります。
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この性分化疾患を診断するというのはすごく複雑で難しいものであるので、複数の多職種チームがテストをし
包括的な評価を下し、診断を決定します。
診断するにあたっての検査は以下のようなものがあります。
詳細な身体検査: 外性器の構造を評価し、任意の曖昧さを特定。
血液検査: ホルモンレベルを測定し、ホルモン異常を検出。
遺伝子検査: 特定の遺伝子変異を探索。
画像診断: 超音波検査、MRI、CTスキャンで内性器の構造を評価。
内分泌機能試験: 身体がホルモンにどう反応するかをテスト。
性腺生検: 性腺の組織サンプルを採取し、生殖器の機能に関する情報を提供。
2023年にIBAの決勝戦前に失格になったは理由のとして、XY染色体を持っていること以外に
体内のテストステロン値が高い
ということを挙げていました。
そのことからも高アンドロゲン症の可能性が考えられますね。
高アンドロゲン症は性分化疾患の一種です。
アンドロゲン過剰症
女性において、男性ホルモンの過剰により男性化兆候を示す状態をいう。血中のテストステロン濃度の高値を示す。 また、特にアロマターゼ欠損症では二次性徴の欠如と進行性の男性化を認める。
見た目の性別とは違う、また本人が認識していない疾患があるということであれば、明確にルールを定めないと
スポーツとして成り立たないですよね・・・。
まとめ
今回は、46秒棄権のイマネ・ケリフ戦について性別騒動について調べてみました。
海外の意見もそれぞれですが、誰しもが納得して観られるスポーツであることをオリンピックに望みます。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
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